運動1 有酸素運動を中強度で
改善の運動は軽く息が弾むくらいの中強度が一番大切です。運動強度により血圧反応と降圧効果は変わります。
低リスクの人は、軽く息が弾むくらいの目標心拍数を「138-(年齢÷2)」の式で求められます。例えば50歳なら138-(50÷2)=113拍/分。精度を上げて安静時心拍数から求めるカルボーネンの式では「{(220-年齢)-安静時心拍数×0.5}+安静時心拍数」となります。
ただし、中リスク以上の人は運動により血圧が異常に高くなったり、高リスクの人は服薬により心拍数が上がらないなど、この式が当てはまらない事があるので注意しましょう。運動前後で血圧を測定して反応を記録しておくことが大切です。
中強度の運動で血圧を下げるには、有酸素運動で心拍数を上げる必要があります。有酸素運動は「速歩」や「固定式自転車」がお勧めです。
一日8000歩歩いて、うち20分以上中強度の運動をすると、血圧改善効果があることが明らかになりました。8000歩20分を週3回以上取り入れてみましょう。
高リスクの人は運動負荷試験を受け、運動処方に基づいた強度で行いましょう。県立心臓血管センターではヘルスアップ教室を開催しています。