元気プラン

「メタボリックシンドローム」は、通称「メタボ」と呼ばれ、生活習慣病の予備軍といわれています。2008年から保険者に義務付けられたメタボ検診で「メタボ」と診断されると、生活習慣を改善しなければ、生活習慣病になるリスクが高くなります。2007年の国民健康・栄養調査では40歳~74歳の男性2人に1人、女性の5人に1人が「メタボ」やその予備軍と診断されています。


予防と改善 「メタボ」

「メタボ」の基準

腹囲が、男性85センチ以上、女性90センチ以上を絶対基準として、①血糖値100mg/dl以上②血圧130/85mmHg以上③中性脂肪150mg/dl以上またはHDL40mg/dl未満という基準のうち、2つ以上に該当すると「メタボ」、1つに該当するとその予備軍ということになります。(表1)

自分の生活習慣を知る…記録をつけてリスク管理

「メタボ」は不規則な食生活や運動不足が原因で、必要以上に体内に脂肪(内臓脂肪)がたまっている状態です。

①体重を記録
肥満体型の人でBMI[体重+身長(m)の2乗]の値が25以上(たとえば、身長170センチ体重約72キロ以上)であれば、体重が正常な人に比べ糖尿病で約5倍、高血圧で約3.5倍の発症リスクがあります。日常生活で食事と運動のバランスを管理するには、体重を毎日記録することが効果的です。BMI25以上の人は、無理のない運動と食事の改善で体重を5~10%程度減らすことで改善につながります。
②歩数を記録
健康な人は、日常生活で1日10,000歩、「メタボ」と診断をされた人は、今までの歩行数に1日3,000歩増やすことを目標にしましょう。また、運動習慣のない人は1日1,000歩増(約10分の歩行)からはじめ、徐々に歩数を増やすことが大事です。最近は、スマホのアプリに歩数や活動量を自動で計測できるものがあります。ぜひ活用し無理のない範囲で頑張りましょう。

運動毎日続けることが大切

メタボやその予備軍の人、また服薬している人は運動中の内科的リスクが高いため、中程度未満の有酸素運動(ストレッチやラジオ体操から速歩、水中運動、自転車)が適しています。運動量は少なくてもいいので、毎日の生活習慣として継続することが大切です。

〈速歩の方法〉
  • いつもよりやや早く歩く
  • 軽く息が弾むが会話ができる。
  • 5分程度で汗ばむ
  • 10分程度で腔(すね)に軽い筋肉痛を感じる。

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