原因は加齢?
膝関節の役割は、大きく分けて「足を動かすこと」「体重を支えること」の2つです。「足を動かすこと」は、私たちの生活に欠かせない「歩く」、「しゃがむ」、「正座をする」という動作があり、膝はそれぞれ60度、100度、140度の角度で曲がります。膝の伸展・屈曲により日常生活での活動がスムーズにできます。
次に「体重を支えること」では、膝より上にある頭?両腕・胴体・太ももなどの重さが膝にかかるために、膝はそれを支えています。歩く時は体重の約2倍、階段昇降では約3倍、走る時には約5倍の負担が膝にかかります。
このように日常生活の中で、膝には相当な負担がかかっています。一般的な膝痛の原因には、加齢(骨・筋肉・靱帯などは30歳を過ぎたころから衰え始めます)、運動不足による肥満、膝の筋力や柔軟性の不足、運動や仕事による膝ヘの負担、0脚やX脚、冷え、過去のけがなどがあります。特に脚の内側の筋肉が弱くなってくると、膝関節が不安定となり、膝痛の原因になります。