「ぐんま元気(GENKI)の5か条」をご存知でしょうか? 県民向けに県が策定した元気になるための5か条で、「バランスのよい食事」や「禁煙」などの実践事項が書かれている。県保健予防課は、県民一人一人に取り組んでもらい健康寿命を延ばす運動として盛り上げたいとしている。
「ぐんま元気(GENKI)の5か条」を実践して
健康寿命を延ばそう!
5か条は①元気に動いてぐっすり睡眠②塩分ひかえて食事はバランスよく③仲間をつくって健康づくり④禁煙めざしてお酒は適度に⑤いい歯を保っていつも笑顔―という内容。ローマ字で書くと、各項目の頭文字がちょうど「GENKI」になる。
どれも正しい生活習慣を身につけるための必要事項で、運動や食生活、健診、飲酒、歯と口の健康といった大切なキーワードがしっかりと盛り込まれている。同課の阿部絹子健康増進専門官は「元気県ぐんま21推進会議で意見を募り、議論や検討を重ねて決定しました」と、5か条ヘの熱い思いを語る。
県は、すべての県民が心身ともに健康で質の高い生活を送れるように、健康増進計画「元気県ぐんま21(第2次)」(25~34年度)を作成。たくさんの数値目標を掲げて、さまざまな取り組みを促してきた。しかし「何をしたらよいか分かりづらい」といった声があったことから、「5か条」というシンプルな形にまとめ、健康寿命の延伸に役立てることにした。
高齢社会が進む中、平均寿命と健康寿命の差が課題として指摘されている。
本県の平成22年の平均寿命は男性が79.4年、女性が85.91年。これに対して健康寿命は男性71.07年、女性75.27年で、平均寿命と健康寿命の差は、男性が8.33年、女性が10.64年だった。
年を重ねても、健康に問題なく日常生活を送れる人が増えれば、健康寿命は延びて平均寿命との差は少なくなる。
健康寿命が延びることによって、健康でいきいきとした生活を送る高齢者が増えるだけでなく、医療費や介護費用の削減が期待できる。県は総合計画「はばたけ群馬プラン1」の中で、平成31年の健康寿命を男性72.30年、女性76.20年に目標設定している。
「生涯を元気に過ごすために取り組むべきことを、分かりやすくまとめました。ぜひ全県民に実践していただきたい」と阿部専門官。今後、パンフレットを作製して「5か条」の普及に努めるとともに、幼児から高齢者まで幅広い年代に実践を呼び掛けていく。