生活に取り入れたい!! 冷え性対策
~冷えは万病のもと~

健康運動指導士
指導 健康運動指導士 谷 賢一さん

公益財団法人
前橋市まちづくり公社
(前橋テルサフィットネスクラブ)

前橋テルサフィットネスクラブでは、個人に合わせたプログラムを提供しております。

養命酒製造の調べでは、女性の約7割、男性の3人に1人が「冷え」を感じているようです。冬場の寒い時期だけでなく、夏に冷えを感じている人も多くなっています。体温が1度下がると免疫力が30%下がるともいわれています。また、「冷え」は貧血や糖尿病などのサインかもしれません。「冷え」の対策として、まずは生活の中に運動を取り入れてみませんか?

主な原因

①不規則な生活リズム偏食
(ジャンクフードやインスタント食品は血液ドロドロの原因に。動物性タンパクの不足、ビタミンの不足)
②筋肉量不足による血行不良
(運動不足による筋肉低下は冷えだけでなく、代謝が悪化し生活習慣病にもつながります)
③ストレスによる自律神経の変調
(血管の拡張と収縮がうまくいかず血管が常に縮みがちになり、血流の低下を招きます)

即効!!ながらエクササイズ!

冷え症の改善は血流を良い状態に保つことが大切です。ウオーキングなどの30分程度の有酸素運動が効果的ですが、時々、運動するよりも生活の中で簡単にできるエクササイズをこまめに行うことが効果的です。血液を上半身に戻す下半身のエクササイズを中心に、毎日、時間や回数を決めずに気がついたときに実施しましょう。

●寝起きのエクササイズ
手のひらグーパー&足首曲げ伸ばし運動
●テレビを見ながらエクササイズ
①コマーシャルでの体操
下半身と肩甲骨を動かし全身の血流を回復!!
②番組を見ながらストレッチ
下半身ストレッチで筋肉や血管を柔らかくし血液の流れを良くしよう!!
※各ストレッチは片側20~30秒を2回程度行う。
ゆっくりした呼吸を意識して緊張せずに筋肉をゆるめましょう。
お風呂上りに行うと効果的です!!
●料理をしながらエクササイズ
①洗い物をしながら青竹踏み
体重をかけすぎないように「つちふまず」や「足の指の付け根」など刺戟します。ゴルフボールなどでもOKです。
②お湯が沸くまでかかと上げ運動(カーフレイズ)
姿勢を正し、足指に力を入れてかかとの上げ下ろし
※天然素材の靴下や洋服で暖かくして実施しましょう!!
●効果的な入浴
38~40度程度のお湯に全身つかると、冷え性解消に効果的な温熱効果や副交感神経が優位になり、血行やリンパの流れが促進されリラックスできます。足指やふくらはぎのマッサージをすると効果的です。
長時間の入浴はのぼせや乾燥の原因です。肩までつかるのは5分程度、全体でも10分程度が目安です。

根本から改善

①筋肉をつけ、代謝を上げよう
身体の熱の6割は筋肉によってつくられるので背中・おなか・お尻・太ももなどの大きな筋肉を1日10分程度、鍛えると、冷えの改善が期待できます。また、血液を心臓に戻すふくらはぎを鍛えると効果的に、血流を改善できます!!
②全身運動で血流促進
ウオーキングなどの有酸素運動を1日30分程度、腕を大きく振り姿勢をよく大股で歩きましょう。
プールでの水中ウオーキングも水圧により血液を心臓に戻します。自律神経のバランスも整えるためお勧めです。
○タンパク質を積極的にとろう
肉類・赤身の魚・卵・乳製品などに多く含まれる良質なタンパク質を摂取することで筋肉の材料となり効率よく体温を上げる熱を生み出します。
○身体の温まるものを食べる
ショウガ、ねぎ、ニンニク、こんにゃく、ゴボウ豆、干し物、発酵食品(酒は除く)など、また熱を加えたものを食べましょう。
  • お問い合わせは日本健康運動指導士会群馬県支部(県立心臓血管センター内)
    tel 027-269-7455(内線8332)
  • 運動はかかりつけの医師の指導のもと適切に行いましょう。
発行
上毛新聞社営業局「元気+らいふ」編集室
FAX.
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