自分の身体を ケアしよう ~肩こり編~

健康運動指導士
指導 健康運動指導士 齋藤 志乃さん

(国際武道大学卒業  メディカルフィットネス  ぐんまなでしこ勤務)

季節の移り変わりの時期、特に何をしたというわけではないけれど、なんとなく身体の調子が悪いことってありませんか?ある保険会社が「冬から春にかけて、あなたのカラダの困り事はありますか?」とアンケートを実施したところ、「肩こり」が1位となったそうです。

おそらく冬の「肩こり」は、寒さから身体を守るために筋肉や骨盤が収縮し、関節が固くなってしまうことが原因です。また、筋肉が弱って別の筋肉に負担がかかっている場合、姿勢の悪さによって「肩こり」を引き起こすこともあります。

そこで今回は、そうした「肩こり」の原因を解消する簡単セルフケアをご紹介致します。

今回のセルフケアには4つのポイントがあります。

  1. リリース
    (揉みほぐして硬くなった軟部組織を緩める)
  2. ストレッチ
    (緊張(短縮)した筋肉を伸ばす)
  3. モビリティエクササイズ
    (正しい動作で関節の可動域を広げる)
  4. 強化エクササイズ
    (筋肉に過度な負荷をかけて強化していく)

この4つを意識して「肩こり」の予防・改善に繋げましょう。

リリース(準備:テニスボール)

※肩(僧帽筋)のリリース
テニスボールを凝り固まった部分にやや強めに押し当てます。
※胸(大胸筋)のリリース
凝っている部分にテニスボールを押しあて、転がすようにしながら圧をかけます。
※背中(後背筋)のリリース
テニスボールの上に横向きで寝て、体重をかけながらからだをずらし、筋肉をほぐします。

ストレッチ

片方の手で反対の側頭を押さえるように持ちます。
手で押すようにして、頭を斜め前に倒します。
※首~肩にかけてのストレッチ(左右20秒)
※胸のストレッチ(左右30秒)
腕を肩の高さの位置まで上げて、手のひらを壁につけます。そして、肩を前に突き出しながら、体を壁と反対側に捻ります。

モビリティエクササイズ

※肩回し(10回)
  1. 背筋を伸ばしてまっすぐ立ちます。
  2. 肩甲骨を寄せながらさらに後方に回して1周します。

強化エクササイズ

※ベントオーバーローイング(10~15回)
  1. 脚を肩幅に開き上体を前に倒します。
  2. 脇・背中を意識しながら肩甲骨を寄せるように肘を引き上げます。

※慣れてきたら、500mlのペットボトルを持ってやってみましょう。

参考資料:ボディメンテエクササイズ
  • お問い合わせは日本健康運動指導士会群馬県支部(県立心臓血管センター内)
    tel 027-269-7455(内線8332)
  • 運動はかかりつけの医師の指導のもと適切に行いましょう。
発行
上毛新聞社営業局「元気+らいふ」編集室
FAX.
027-254-9904