新型コロナウイルス
感染拡大防ごう

先月、世界保健機関(WHO)がパンデミック(世界的大流行)と表明し、終息が見えない新型コロナウイルス感染症。本県でもクラスター(感染者集団)が発生したとみられ、さらには死者が出る事態となっている。厚生労働省がホームページで公開している新型コロナウイルスに関するQ&Aを抜粋するほか、不足しがちなマスクの簡単な作り方を紹介する。感染拡大防止に向け、一人一人ができることから始めよう。

Q1. どうやって感染しますか。

現時点では、感染者のくしゃみやせき、つばなどの飛沫ひまつによる「飛沫感染」と、ウイルスに触れた手で口や鼻を触ることによる「接触感染」の二つが考えられます。

Q2. 感染予防のためにできることは何ですか。

①せっけんやアルコール消毒液などで手洗い②正しいマスク着用や咳エチケット③高齢や持病のある人は公共交通機関や人混みを避ける。

Q3. 感染したかもと思った時の対応は。

最寄りの保健所等にある「帰国者・接触者相談センター」に電話相談しましょう。①風邪の症状や37.5度以上の熱が4日以上続く②強いだるさや息苦しさがある─重症化しやすい高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)がある人に加えて、念のため妊婦は、こうした状態が2日程度続いたら相談しましょう。

Q4. 感染が疑われる家族がいる場合、どんなことに注意すればよいでしょうか。

  1. 部屋を分ける─子どもがいる、部屋数が少なく分けられない場合には、少なくとも2メートル以上の距離を保つ、仕切りやカーテンなどを設置することをお勧めします。寝る時は、頭の位置を互い違いになるようにしましょう。
  2. 感染が疑われる家族の世話はできるだけ限られた人で─心臓、肺、腎臓に持病、糖尿病、免疫の低下した人、妊婦などが世話をするのは避けてください。
  3. マスクをつける─使用したマスクは他の部屋に持ち出さないでください。マスクの表面に触れないようにし、外す際は、ゴムやひもをつまんで外しましょう。外した後は必ずせっけんで手を洗ってください(アルコール手指消毒剤でも可)。マスクがない時に咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆いましょう。
  4. こまめにせっけんで手を洗う─アルコール消毒もしましょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。
  5. 部屋は定期的に換気をする─共有スペースや他の部屋も窓を開けましょう。
  6. 手で触れる共有部分を消毒する─物に付着したウイルスはしばらく生存します。ドアの取っ手やノブ、ベッド柵など共有部分は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしてください。トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒しましょう。タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄で構いません。
  7. 汚れたリネン、衣服を洗濯する─手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。
  8. ごみは密閉して捨てる─鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出す時は密閉して捨ててください。その後は直ちに手をせっけんで洗いましょう。

Q5. 潜伏期間はどれくらいですか。

WHOによれば、現時点で潜伏期間は1~12.5日(多くは5~6日)とされています。未感染者については14日間にわたり健康状態を観察することが推奨されています。

Q6. 集団感染を防ぐためにはどうすればよいでしょうか。

一人の感染者から多くの人に感染が拡大したと疑われる事例が存在します(屋形船やスポーツジム)。換気が悪い空間に集団で集まることは避けてください。

(厚生労働省ホームページより抜粋)

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0570-082-820 (平日・土日祝日9時~21時)
時間外は県保健予防課 027-223-1111
前橋市保健所
027-220-1151 (平日8時30分~17時15分)
027-224-1111 (夜間・土日祝日)
高崎市保健所
027-381-6112 (平日8時30分~21時)
027-381-6123 (夜間・土日祝日)
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