―持病がない人と比べ、慢性肺疾患の患者は感染しやすいですか。
どのような人が感染しやすいかまだ分かっていません。重症化リスクが高いのは、高齢者や基礎疾患(慢性肺疾患のほか、糖尿病、心不全、高血圧、がんなど)のある方、病気や薬の影響で免疫機能が低下している方です。特に高齢者や慢性肺疾患の患者は、もともと風邪やインフルエンザにかかると肺炎になりやすいため、新型コロナの感染症状も現れやすく、命の危険を伴います。
―インフルエンザが流行する時期です。新型コロナとともに感染対策は。
気道感染を予防することが重要です。共通対策として、人混みや「3密」(密閉、密集、密接)を避け、こまめな手洗いや外出時はマスクを着用して「咳エチケット」を徹底することです。インフルエンザワクチンは必ず接種してください。さらに、高齢者は肺炎を引き起こしやすいため、65歳以上の方は、5歳おきに市町村が実施する「肺炎球菌ワクチン」の定期接種も受けてください。