―行動制限がある中、どのような工夫をされていますか。
吉橋 社会との交流が減り、不安になってしまう方もいるので、楽しめる活動をいろいろ考えています。マスク不足だった昨年春は、利用者さんの提案で「自分たちも役に立つことをしたい」と手作りマスクを作って県と伊勢崎市に寄贈しました。70~90代と高齢の方たちでしたが、縫製が得意で皆さん生き生きと活動されていました。
田中 お祭りも外出でのレクもできないため、昨年10月には焼きまんじゅう屋さんに出張してもらいました。皆さん、お祭り気分でとても喜んでくれました。
―感染対策をしながら交流を楽しんでいるのですね。運動不足による健康二次被害の予防についてはいかがですか。
田中 これまで散歩や買い物に出かけた方も外出しなくなり、全体的に体力が落ちています。ご自宅でできる「体操カード」を配ったり、通所を控えて筋力が落ちてしまった方には訪問リハビリなどでフォローしたりしています。今後も工夫しながら体力低下の予防に努め、日常生活での自立をサポートしていきたいと思っています。