特集・胃潰瘍/健康運動

体動かし ストレス減らそう

高橋 美紀さん

脳活性化し爽やかに

食物の消化に必要な「胃酸」と、胃粘膜を守る「胃粘液」の分泌量のバランスが崩れると、胃潰瘍になることがあります。原因の一つにストレスが挙げられます。

ストレスを受けると「ストレスホルモン」の分泌が増加し、血管が収縮して狭くなり、血液の流れが悪くなります。ストレスホルモンの中には胃酸の分泌を促す一方、胃の粘液の分泌を抑えてしまう働きがあり、潰瘍ができやすくなります。運動は、ストレスホルモンを減らすことができます。また、血流が良くなるので脳が活性化され、心に安らぎをもたらす神経伝達物質が脳内に増え、心が落ち着いて爽やかな気分になり、自律神経も整うといわれています。

手軽に楽しく続ける

ストレス軽減を目的とした運動のポイントは、①競争しない②自分のペース③ちょっときつい中強度④ある程度規則的な頻度―で実施することです。いつでもどこでも手軽にできる運動で、ストレスをためないようにしましょう。今回は、椅子に座ってできる、背骨周りををほぐすエクササイズを紹介します。天気の良い日は、太陽の下でウオーキングなどの有酸素運動を楽しんでみてください。ストレスをためない運動を、ストレスにならないように楽しく続けてください。

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